初心者ガイド!メリットとデメリットを知ってFX取引を成功させよう

初心者ガイド!メリットとデメリットを知ってFX取引を成功させよう

貯金一辺倒だった日本でも、ここ数年の間に投資ブームが起こっていますが、その背景には長い人生を見据えた資金形成の重要さが叫ばれるようになってきていることがあると言われています。2024年には『新NISA』がスタートしたこともあり、副業として投資をはじめた方も少なくないのではないでしょうか。

こうした投資ブームの中でも、特に注目を集めているのが『FX』と呼ばれるものです。日本語では「外国為替証拠金取引」とも呼ばれるFXは、「Foreign Exchange」の略で、うまく取引できれば少ない資金からでも大きな収穫を得られたり、他の投資よりもfx取引時間がフレキシブルだったりと、メリットの多い投資方法のひとつです。その反面、「FXはハイリターン・ハイリスク」と言われるように、デメリットも存在しています。それだけに、FXをはじめる際にはメリットとデメリットの双方をよく把握しておく必要があります。

ここでは、そんなFXのメリット・デメリットについて、初心者の方にとってもわかりやすいように説明していきたいと思います。

目次

まずは仕組みをちゃんと理解する

FX取引は、1998年の金融ビッグバンの際の規制緩和によって、それまで世界中の大手金融機関同士が行っていた外国為替取引を個人投資家の間で利用できるようにしたものです。最近では、個人投資家にもわかりやすく、手軽なサービスを提供するFX会社も増えたことから、先述したように、FXは少額ではじめられることもあり、資産運用法のひとつとして利用する投資家が世界中で増加してきています。

ただし、これはどんな投資方法にも言えることですが、FXにもリスクがあることを事前に理解しておかなければいけません。場合によっては大きな損失が出る可能性もあります。そのためにも、これからFXをはじめようとしているのであれば、FXの仕組みはもちろんのこと、メリットとリスクについても十分に理解しておく必要があります。

FXの仕組みとは

FXでは、常に2つの通貨の交換が取引の基本となります。たとえば、「米ドル/円」を取引する場合は、米国の通貨「米ドル」と日本の通貨「円」を交換することになります。この2か国の通貨を1つのペアにしたものは「通貨ペア」と呼ばれており、「米ドル」と「円」の交換の場合、通貨ペアは「米ドル/円」となります。

為替レートは常に変動しているため、FXはその特徴を活かして利益を得る取引となるわけですが、その為替レートは需要と供給によって決まります。例えば「米ドル/円」で取引を行う場合、ドルを買いたいという需要(=円を売りたいという供給)が高ければドル高円安になり、反対にドルを売りたいという供給(=円を買いたいという需要)が多ければドル安円高になるというわけです。つまり、基本的には為替レートが安い時に購入し、高い時に売ることで利益を得る取引なのです。このように、通貨ペアの買値と売値の差額により差益を得る方法は、キャピタルゲインとも呼ばれています。

スワップポイント

他にも、FXでは利益を得る方法として『スワップポイント』というものがあります。これは、通貨ペア国の金利差から派生するもので、インカムゲインとも呼ばれており、株式取引の配当金受取のようなものと考えてもらえばわかりやすいかもしれません。

スワップポイントは金利差調整分とも言われていて、例えば、日本円のような低金利の通貨を売って、トルコやメキシコ、南アフリカのような高金利の国の通貨を買って得ることができます。また、ポジション(保有している通貨)を解消しない限りは、取引口座に継続的に蓄積されていくため、スワップポイント獲得目的で長期投資にFXを利用する投資家も多く存在します。

さらに、このスワップポイント、FX会社によっても異なってくるため、高い受取のスワップポイントを提供しているFX会社を選ぶことが、FX口座開設の際の大きなポイントのひとつにもなっています。

FX最大のメリットであるレバレッジ

FXの最大のメリットとも言えるのが、他の外国為替取引とは違って、『レバレッジ』という仕組みを利用することで効率的に利益を追求できる点です。

「てこの原理」を意味するレバレッジは、てこを使って大きなものを動かせるようになるのと同じく、少額の資金を担保として預けることで、証拠金の何十倍にも相当する資金を動かして大きな取引ができるという仕組みになっています。

具体的に説明してみましょう。例えば、1ドル=100円の時に2.5万ドル分(250万円)の投資を行う場合、外貨預金のような投資商品であれば、当然ながら2.5万ドル分(250万円)の資金が必要になってきますよね。これに対し、FXの場合は、25倍のレバレッジを利用することで、10万円分の証拠金で2.5万ドルのポジションを建てることが可能になるというわけなのです。その後、為替相場で円安が進んで1ドル=110円に達したと仮定します。この時点でポジションを決済した場合、1ドル当たり10円の為替差益が発生した計算になるため、2.5万ドルを投じていたので25万円(2.5万ドル×10円)が得られるということになります。つまり、10万円の元手(証拠金)で25万円のリターンが達成されたのです。

また、このレバレッジは、日本国内のFX会社では日本の金融庁が定めたルールや規制に基づいているため、最大25倍までとなっていますが、海外のFX会社ではさらに高いレバレッジを利用できるところもたくさんあります。

FXのデメリット

このように、レバレッジを利用することで少額からでも高い利益を獲得できる可能性があるFXですが、それはつまり、大きな利益を期待できる一方で、損失を受ける際には同じだけ大きくなるという危うさが存在しているということでもあります。

世界を揺るがすような大きな出来事や災害などがあると、為替の相場は急変動します。FXは為替変動に影響されるため、こうした事態によって大きな損失が生じるというリスクは、常に念頭に置いておく必要があります。

資金に余裕をもって取引をすることや、あらかじめ損失額を決めておくことができる注文方法を活用することで、損失を最小限にする方法も理解していきましょう。


FXをはじめる際には、デメリットを把握し、資金に余裕をもって取引をすることや、あらかじめ損失額を決めておくことができる注文方法を活用したりすることで、損失を最小限にする方法も理解しておきましょう。

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